「就職試験編選集」


「就職試験編選集」
◆2008年度 / 介護老人福祉施設 /「高齢社会と私」
 最近「少子高齢社会」ということばをよく耳にします。出生率の低下と平均寿命の延びにより、二十一世紀の前半には四人に一人が六十五歳以上の高齢者になるといわれています。六十歳以上の方々が年老いた親の介護をすることを「老々介護」というそうですが、まさにそういう深刻な時代が近い将来やってきます。親を看取ること、また、自らが老いることは誰もが避けることのできない切実な問題であり、私たち一人ひとりが真剣に取り組まなければならない課題です。
 老人施設でのボランティア活動に参加させていただくなかで強く感じることは「~してあげる」という意識がある間は、お年寄りの方々とのコミュニケーションがうまく図れないということです。いまでこそ介護を必要とされる方々ですが、人生の大先輩たちであり、社会の功労者の方々です。お年寄りの方々に学ばせていただくという素直な気持ち、お世話をさせていただくという謙虚な姿勢が何よりも大切であることを実感しています。そして、人生の先輩であり社会の功労者である方々に豊かな老後を過ごしていただくために少しでもお手伝いができれば、と考えています。
 私たちの世代が自信と誇りをもち、生き生きと老人介護の世界で働く姿を見て、より若い世代の子どもたちが老人介護の分野に関心を示し、私たちとともに「少子高齢社会」の一隅を照らすことを目指すようになること、また、その範となれるように努力することがいまの私の希望です。
 老人介護の道を歩むことに少しの不安もないと言えば嘘になりますが、不断の努力だけは惜しまないつもりです。

◆2008年度/理容室/「社会人になるにあたって」
就職後も引き続き、理容に関する専門的な知識や確かな技術を身につけるために精進することはもちろん、絵画や音楽、映画をはじめとする芸術にも積極的に接するように心がけ、感性を磨き、また、文学・哲学・宗教・科学等々の幅広い知識に触れることで、豊かな教養を身につける努力を続けていきたいと思っています。
「心が美しくなければ、人を美しくすることはできない」、「人を美しくすることは、人を幸せにすること」とは、私たちビューティアーティストを目指す者に対してよく言われる言葉ですが、この言葉を肝に銘じ、常に向上心をもって内面の研鑽に励みたいと考えています。
また、就職すると住まいの都合上、一人暮らしを余儀なくされることになりますが、生活面においても、自主自立を心がけ、自己管理を怠ることなく自己を律し、常に健康面に気を配り、いつも明るく元気に、笑顔で接客できるように心がけたいと思っています。
 日頃から政治・経済・社会、文化・芸能・スポーツ等々の多彩な分野に関心をもつことで、お客様とどんな話題ででもお話しができる理容師、そして、何よりもお客様のお話に真摯に耳を傾けることを心がけ、お客様の心の面でのケア、心理カウンセラー的な応接のできる理容師になりたいと考えています。そして、将来は、「今」に敏感な理容師として、日本の、ひいては国際社会の「今」に目配りのきく創造力に富んだビューティーアーティストとして社会に貢献すること。また、優秀な理容師として社会の一隅を確かに照らし続けること、が私の夢です。
社会人になるにあたって、少しの不安もないと言えば嘘になりますが、不断の努力だけは決して惜しまないつもりですので、よろしくお願いいたします。

◆2009年度/三菱レーヨン
私が高校生活で胸を張って「やりとげた」と言えることはサッカー部での活動です。常に向上心を持って日々の練習に取り組み、完全燃焼したと自負しています。
 チームのムードメーカーとしてチームを支えることが私の役割だと自覚していました。常にチームメイトとのコミュニュケーションを図ることを心がけ、監督さんとも何度も話し合いの機会を持ちました。が、二年生の冬、監督さんとのサッカーに対する考え方の相違から、私は休部する決心をしました。たくさんのチームメイトが休部中の私に声をかけてくれました。そして、三年生の春私はサッカー部への復帰を決め、総体予選に備えました。
今当時のことを冷静に振り返ったとき、監督さんと私とのいさかいは、お互いのサッカーに対する熱い思いに起因するものだったような気がしてなりません。以後私と監督さんとの間には何のわだかまりもなく、むしろ信頼関係が深まったことが、私がそのように考える何よりの理由です。
 私たちは春の総体予選を危なげなく勝ち進み、決勝トーナメントに進出しました。が、試合中右太ももを負傷した私は、ベンチから試合の応援をせざるを得ませんでした。そして、不運にも準決勝戦で敗れた私たちは、県大会をかけて三位決定戦に臨みました。大切な一戦を前にして私は、監督さんから試合・後半からの出場を告げられました。怪我を押しての出場で満足なプレーはできませんでしたが、試合終了間際にボールを受け取った私は、味方の走り込んだスペースにスルーパスを出し決勝点のアシストをすることができました。
サッカー部での活動を通して私は数々の貴重な体験をさせて頂きました。監督さんをはじめ、たくさんのすばらしい友人たち。また、毎日の練習に気持ちよく送り出してくれた家族にも今感謝の気持ちでいっぱいです。

◆2011年度/就職試験 
私が御社を志望した動機は、今まで学校で学んできた専門知識と技術を生かすことができ、銀行という大きな(巨大な)組織の設備管理という仕事に大いに魅力を感じているからです。